それは、、
一瞬の出来事でした…
77回目の夏。
決勝──
旭川実vs星稜
連戦連投の両エース
決して万全とは言えず…
打撃戦も予想されましたが…
魂の投球・角井修
巧みな配球・山本省吾
彼らを支える
鍛えに鍛え抜かれた
両軍鉄壁の堅守!!
星 稜 100 0
旭 実 100 0
ゼロのひとつひとつに
非常に重みのある展開…
試合は中盤
膠着状態に突入・・・
解説の鍛治舎さんが
そう話した矢先…
「事件」は起こりました。
5回表──
星稜の先頭は
故障を押して出場
3番打者三浦クン。
角井クンが投じた
初球カーブを捉えた打球は…
一瞬の出来事でした・・・
強烈なピッチャーライナー!!
打球が、、
角井クンの
なんと右肩を直撃!!
大観衆からの悲鳴の中…
バックアップの
サード山田クンが
素早く一塁へ送球しアウトも…
うずくまる背番号1・・・
旭実ナインが
猛ダッシュで駆け寄る。
角井クン…
すぐさま起き上がり…
「大丈夫です!!!」
テレビ中継でも
確認出来る強い口調で…
本人が気丈に振る舞うも
当然試合は一時中断…
なんという精神力(゚o゚;;
騒つく甲子園球場
中には涙を浮かべる方も。
わたくしオッサンも
テレビの前で号泣。。
甲子園が、、
北海道全体が、、
そして日本中が…
祈るような思いで
一旦ベンチへ下がった
角井クンの回復を祈ります…
そして数分後──
ダッシュで!!
角井投手が!!
グランドに戻ってきましたー(ToT)
それも、なんと、
マウンドへーー!!!
どよめく大甲子園!!!
凄まじい精神力。
わたくし号泣止まらない。
この時、視聴率が…
遂に75%に達した
北海道全体も涙しました(;o;)
しかし、、
投球練習の1球目…
さすがに、無理でした…
ベンチから
背番号9川村クンが
マウンドへ向かう。
で、えぇ??
ウソでしょー( ゚д゚)
背番号1はセンターへ
センター早川クンがライトへ…
いつも通りの布陣?!?!
角井クンが志願したのか…
腰に手を当て
頷く込山監督の表情から
なかなか読めないぞ(^-^;
センターへ打球が飛んだら…
どうなっちゃうの。。
様々な考えを
巡らせていたら。。
星稜の4番打者
信藤クンの打球が…
いきなりセンターへ!!
まじかーヽ( ̄д ̄;)ノ
しかししかし!!
難しい大飛球を
守備も抜群の角井クン
見事に好捕だぁ\(^ω^)/
そしてなんとなんと〜
ライト早川クン!!
レフト稲葉クン!!
角井クンの
バックアップとして
長駆フォローに(°▽°)
このプレーに
甲子園大観衆から
大きな大きな拍手が!!
さらには
人情味あふれる
星稜山下監督も拍手!!
さすが山下さん
これは敵ながら嬉しい♪
ただ、、
シャープな星稜打線…
やはり鍛えられてる!!
2年生サイドスロー
川村クン我慢の粘投も…
徐々に徐々に
星稜に突き放され。。
星 稜 100 010 11
旭 実 100 000 0
いよいよ8回まで
来てしまった・・・
旭実も毎回のように
好左腕山本省吾クンを
捉えていながら…
あと一本が、
どうしても出ない(・_・;
好打順の8回裏、、
このイニングも
ランナーを二、三塁と
好機を迎えたものの…
再三再四!
素晴らしいプレーの連続!
ショート今井クンが…
またもファインプレー(>人<;)
会心の一撃を好捕され…
さすがの岸部主将も
これにはガックリ!!
ホームが遠い。。
北北海道代表・旭川実業…
大会6度目の
大逆転ドラマは
遠退いてしまうのか…
星 稜 100 010 11
旭 実 100 000 00
逆に9回表、、
押せ押せの星稜は
なんとなんとなんと…
ノーアウト満塁の
ビッグチャンス!!
鳴り止まぬ
アルプスからの
“星稜コンバット”が…
習志野も駒苫も
ビックリの大音量に!!
狂喜乱舞の石川県も
この時視聴率は
75%台に突入☆
“延長18回”
史上最高試合を演じても…
“5打席連続敬遠”
ゴジラ主将を擁しても…
どうしても
勝てなかった
美しき敗者の歴史・・・
今、終止符を
打とうとしています。
石川県代表・星稜高校
打席には、、
最も頼れる強打者が!!
「4番 ファースト 信藤クン」
シンドウの“ド”が
上がらぬイントネーション
ウグイスさんの気まぐれか?!
そんなこんな
しょーもない事
言っている間に・・・
あれれ?
えぇっー??
マウンドの川村クン
うずくまり立ち上がれない(・・;)
どうやら…
足をつってしまった?!
炎天下の甲子園。。
道産子球児…
2年生投手…
夏の甲子園
決勝戦のマウンド。。
川村クンも
今大会4試合目の登板…
もうとっくに
限界を通り越して
いたのかもしれない(T-T)
無念──
涙の川村投手
無念の降板…
甲子園球場全体から
大きな、大きな拍手が
川村クンに送られる。
しかし、、
角井クンと川村クンで
守ってきた甲子園のマウンド。
この絶体絶命大ピンチに
いったい誰が投げる??
緊急登板は…
驚くべきことに…
あの男でした!!!
大甲子園は再び…
大きな大きな
大きな拍手と大歓声に
包まれました!!!!!